バリアフリー住宅とは? リフォーム工事の具体例や優先すべき場所を紹介

皆さんこんにちは。東京都練馬区を中心とした近郊エリアで、建築工事から土地建物売買等を含め数多くのリフォーム工事を手掛けているietomaです。


家族に高齢者や体の不自由な方がいる場合は、自宅をできる限り安全に過ごせる空間にしておく必要があります。今は元気な方でも、将来体に不都合を抱える可能性は十分あるため、自宅に問題があるなら早めに対応しておくべきでしょう。


そこで、将来のためにもぜひ実施しておきたいのが、住宅のバリアフリーリフォームです。ここでは、バリアフリーリフォームの具体例や、工事する箇所の優先順位について解説します。




■バリアフリー住宅とは?



バリアフリー住宅とは、高齢者や障がいを持つ人でも快適な生活が送れるよう、支障となるもの(バリア)を取り除くとともに、生活をサポートする設備・システムを整えた住宅のことです。対象者が安心・安全に暮らせることはもちろん、家族(介助者)の負担を減らすことも想定しています。


自宅の中は安全と思われがちですが、元気な方にとっては何の問題もない住宅が、高齢者や障害者にとってもそうであるとは限りません。実際に住宅内での事故は数多く発生しており、家庭内事故の死亡者数は交通事故の約5倍にもなります(2021年)。


こういった事故を防ぐためにも、住宅のバリアフリー化は必要不可欠です。たとえば、段差をなくしたり廊下に手すりを設置したりと、「バリア」をなくす方法はいろいろ考えられます。こういった配慮をしてこそ、年齢や身体の状態に関係なく、誰でも快適な日常生活を送れるようになるのです。




■バリアフリーの具体的な例



住宅のバリアフリー化は、新築時はもちろんリフォーム工事でも実現することができます。バリアフリー工事の具体的な例をいくつか見ていきましょう。



・具体例1:段差の解消

バリアフリー化の重要なポイントの1つが、屋内外にある段差の解消です。段差があるとつまずきやすいのに加え、車椅子も通りにくくなってしまいます。大きい段差に目が行きがちですが、実際は小さな段差の方が、目につきにくいことからより危険です。介助者の負担を減らすためにも、フラットな空間を作りましょう。


段差を解消する方法としては、床を上げる方法やスロープを設置する方法があります。どうしてもなくせない段差がある場合は、色を変えたりフットランプを設置したりしてわかりやすくするといいでしょう。スロープの設置も効果的です。



・具体例2:手すりの設置

移動の際の転倒防止として有効なのが手すりの設置です。手すりにつかまれば足腰が弱い方でも移動しやすくなり、転倒のリスクを軽減できます。主な設置場所としては、玄関や廊下、トイレ、浴室などが挙げられます。



・具体例3:温度差をなくす

ヒートショック対策として、家の中の温度差を解消することも重要です。

気温の変化によって血圧が上下し、心臓や血管の疾患が起こることをヒートショックといいます。

急激な温度の変化が原因で、体がさまざまな悪影響を受ける現象で、誰の身にも起こる危険性がありますが、特に高齢者はリスクが高く、脳卒中や心筋梗塞を引き起こすおそれもあるため注意しなければなりません。


対処法としては、まず住宅の気密性・断熱性を高め、外気温の影響を減らすことが大切です。その上で冷暖房や換気設備を適切に配置すれば、家の中の温度差(特に部屋と廊下・浴室などとの温度差)を小さくし、ヒートショックを予防することができます。


なお、温度差の小さい家は純粋に快適で、冷暖房効率がアップして光熱費が抑えられ、結露やカビ・ダニの発生も抑制されます。温度差が解消されれば、いろいろな意味で暮らしやすい家になるのです。




■部分的にバリアフリーリフォームする箇所の優先順位とポイント



住宅のバリアフリーリフォームをする時は、候補となる箇所がいくつもあるため、どこから手をつけるべきか迷ってしまうこともあると思われます。これは、家の状態や何に困っているかにもよるので、決まった答えはありません。


ただ、基本的には「家の中での移動がスムーズにできること」を第一に考えるべきです。そうすれば、高齢になり足腰が衰えてきても、できる限り自分の力で生活することができます。これを考慮すると、優先的にバリアフリー化すべき場所としては、以下の2つが挙げられます。



・玄関のバリアフリーリフォーム

玄関は家を出入りする際に必ず通るため、優先的にバリアフリー化すべき場所です。玄関の段差をなくせば、足腰の弱った方でも出入りしやすくなります。家の出入りが楽になるということは、気軽に外出できるようになるということです。元気で自立した生活のためには、玄関のバリアフリー化が必要不可欠といえるでしょう。


また、車椅子も通行しやすくなるので、介助者の負担減にもつながります。大きな段差にはスロープの設置が有効です。靴を履く時などに体を支えられるよう、手すりも設置しておきましょう。



・トイレのバリアフリーリフォーム

トイレは最もパーソナルなスペースです。歩行介助が必要な方でも、トイレは1人で済ませたいと考える方は多いでしょう。加えて、1日に何度も使うことになる場所でもありますから、なるべく使いやすくしておく必要があります。どこからバリアフリー化すればいいか迷った時は、トイレから手をつけるのがおすすめです。


具体的なリフォーム内容としては、手すりの設置や段差の解消が挙げられます。また、出入り口を広くして、スムーズに出入りできるようにするのもいいでしょう。万が一トイレの中で倒れてしまった時に備え、外からでも鍵を開けられるようにしておくとより安心です。


さらに、可能であればトイレは寝室の近くに設置し、寝室とトイレの間の動線を短くしましょう。こうすれば自力でトイレに行きやすくなり、自立した生活が送れます。


その他、2階建ての住宅でも1階だけで生活できるようにする(階段の昇降をなくすため)、介護しやすい部屋を寝室にして介護ベッドを配置するといった工夫も大切です。なお、リフォーム工事には費用がかかりますが、国や自治体の補助金制度を利用するとお得にリフォームができます。多くの自治体ではバリアフリー化を支援する補助金制度があるので、工事の前に調べてみるのがおすすめです。


練馬区の補助金を利用した高齢者向けリフォームについてはこちらへ

https://www.ietoma.com/blog/column/150592


高齢者や障害者でも快適に暮らせる家は、家族みんなが暮らしやすい家です。自分自身の将来も考慮し、早めにバリアフリーリフォームを行いましょう。


ietomaでは、内装工事をはじめとする住宅設備全般のリフォームや、住宅の大規模工事を手掛けています。また、介護リフォームなどの補助金申請のサポートも行っており、制度利用時のアドバイスを行うとともに、最適なプランをご提案いたします。相談・見積もり・資料請求などは無料で承っておりますので、リフォームをご検討中の方はお気軽にご相談ください。