皆さん、こんにちは。東京都練馬区を拠点にリフォーム工事や家づくりを手がけている株式会社 コバ建設 ietoma事業部です。当社では、リフォームを通して暮らしをより良くするアイデアをお届けしています。
さて本日は、フローリングのギシギシ音、つまり床鳴りの原因を見るとともに、放置した場合どうなるか、どのように対処すればいいのかなどを解説します。フローリングの床鳴りで悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
■なぜ床鳴りが起こるの?
なぜ、床鳴りが起こるのでしょうか?
床鳴りは非常に気になるはずですから、まず原因を探ってみましょう。
●フローリングの場合
床鳴りの原因がフローリングにある場合を考えてみましょう。「キシキシ」、「パキッ」のような高い音がするときは、フローリングそのものが床鳴りの原因と考えられます。どのような状況になっているか確認してみましょう。
フローリングが伸縮している
フローリングの伸縮により床鳴りすることがあります。フローリングが収縮する原因は乾燥、膨張する原因は湿度が考えられますが、そのような伸縮時にこすれ音が生じます。これが床鳴りの正体です。
乾燥して温度が低い冬場、湿度が高く温度が暑い夏場によく起きる現象です。ある時期にきしみ、それ以外の時期は鳴らないということもよくあります。フローリングの構造は実(さね)同士が組み合わさってできていることから、「さね鳴り」ともいいますが、さね鳴りはフローリングの故障ではありません。適切な施工がされていても、木材のつなぎ目がこすれ合って鳴ってしまうことがあるのです。
フローリングと土台がはがれ、たわんでいる
フローリングと土台がはがれると、たわみが生じます。そのたわみから床鳴りが発生することがあります。はがれ具合がわずか1mm未満でも凹凸が生じることにより、たわみが床鳴りに繋がることがあるのです。
この場合は、たわみ部分に樹脂などを埋め込んですき間を埋めれば解消する可能性があります。ただ、素人は自分で対処するのが難しいので、専門の業者に修繕を依頼しましょう。
釘がこすれている
フローリングを固定するために釘を打ちますが、この釘が床と下地の木材とのあいだでこすれると、床鳴りが発生することがあります。あるいは、床暖房を使っている家庭で、床材と暖房パネル間にすき間が生まれ、釘が動いて音が鳴るというパターンもあります。こちらの場合でも、素人には対処しきれません。穴をあけて釘を固定させる技術、床暖房についての専門的な知識などが求められるので、プロの業者に修繕や施工を依頼しなければいけません。
●フローリング以外の場合
「キシキシ」、「パキッ」のように高い音がするときはフローリングに原因があることが多いですが、「ミシミシ」、「ギシギシ」などと低い音が鳴る場合はフローリングの下にある構造材に問題がある可能性があります。どのような状況か確認してみましょう。
床下の木材がこすれている
フローリングが伸縮や膨張することでこすれ音が生じることがあるというお話をしましたが、同じように床下の木材が伸縮や膨張を繰り返すことで床鳴りとなることもあります。これは気候の変化によるもので、フローリングや床下の木材に問題があるわけではありません。しばらく待っていると、収まることもあります。ただ、何日待っても収まらずかなり気になるようなら、専門業者に相談してみましょう。
シロアリ
シロアリが発生して、フローリングが床鳴りすることがあります。かなり深刻なケースです。シロアリは湿気を好み、キッチンやトイレなどの水周りに発生しやすく、一度発生するとそこから広がって家中の木材を食べ尽くしてしまいます。シロアリに食われた木材はスカスカになり、ぶわぶわとたるみます。その状態が床鳴りに繋がるのですが、シロアリは梅雨時などに発生しやすいです。
このような時期にこのような症状が生じたときは、シロアリの存在を疑ってみましょう。そして、確かにシロアリがいるらしいと思われたら、早めの対処が肝心。フローリングはもちろん、家全体に被害が及ばないうちに専門業者に駆除を依頼しましょう。
■床鳴りを放置するとヤバい...
参考:施工事例「東京都練馬区 H様邸」
床鳴りは不快な症状ですが、それだけなら精神的な問題だけで済みます。しかし、放置しておくことで様々な思わしくない現象も起きるようになります。放置がどのような深刻な事態に繋がるのか見てみましょう。
●床が抜ける
床鳴りを放置することで怖いのは床が抜けることがあることです。床の劣化が激しい場合に起きる症状です。ものが多少沈む程度ならまだしも、人が歩いているときに床が抜けたら大変。大けがに繋がることもあります。床の劣化は湿気で起こりやすいです。キッチンや洗面所など、水道管が近い場所の床は特に湿気の影響を受けます。床のきしみ音が大きい、表面がベコベコになっているときは、大惨事に至る前に早めに対処しましょう。
●床のすき間が黒ずむ
フローリングの収縮と膨張で床鳴りが発生することがあるのですが、これが繰り返されると、すき間が生じます。そのすき間に細かいゴミが溜ると、黒くなってしまうことがあるのです。ゴミによる黒ずみだけでなく、黒カビが発生することもあります。カビ発生ともなれば、衛生環境も悪化します。それだけに、フローリングにすき間が生じたときはできるだけ掃除するようにするとともに、早めの修繕も考えましょう。
●シロアリが大量発生する
床鳴りの原因がシロアリにある場合、最初のうちはわずかな数でもそのうちに大量発生に繋がります。シロアリが怖いのは腐食している木材だけでなく、健全な木材までもドンドン食べること。壁や畳などにも侵食します。家中の木材がダメージを受けることにもなりかねず、最悪の場合はその家に住めなくなってしまうでしょう。それだけに完全駆除しないといけません。
■床鳴りをいますぐ止めたい!できることは?
床鳴りが発生したら、すぐに止めたいところですね、それには何ができるでしょうか?
「DIYで解決できるだろうか」と考える人がいるかもしれません。しかし、簡単なことではありません。対応できるかどうかは床鳴りの原因やDIYの技量など、様々な要素にもよります。たとえば、床鳴りの原因がフローリング表面であればDIYで対応できる可能性はありますが、床下となるともなると、DIYだけでの対処はかなり困難になります。
ですが、もしDIYで修繕してみたい!という方に向けていくつか方法を紹介いたします。
第一の方法は修復剤を使うというもの。こちらは比較的簡単な方法で、修復剤はホームセンターなどで入手できます。購入したら、使い方ガイドに従うことでフローリング表面の修復ができます。
次の方法はカッターで切り目を入れるというもの、こちらはかなり難しいDIYです。フローリングの目地に沿ってわずかな切れ目を入れることになるのですが、切れ目を入れる場所が分からないかもしれません。うまくできないと、フローリングを傷めてしまうこともあります。切れ目を入れるくらいなら簡単だと思う人もいるでしょうが、専門的な技術も要る作業です。
どちらにせよ自分では手に負えないなと思ったら、専門業者に任せることをオススメします。また、床暖房を使用しているご家庭では、床暖房を傷めてしまう恐れがあるので、カッターによる修繕は行わないでください。
■専門業者に一度相談を
床鳴りに対してできることを紹介しましたが、床のきしみが生じる原因は様々です。経年劣化をはじめ、床の構造の問題やシロアリ被害なども考えられます。
原因は床をめくらなければ把握できない場合もあるし、素人療法でかえって悪化することもあります。築年数の立った物件だけでなく、新築やマンション、アパートでも発生することもあるのです。それだけに自分で対処しようとするよりも、まず工務店やリフォーム会社といった専門業者に相談するのがおすすめです。
■まとめ
床鳴りは様々な原因で発生します。その原因に対して素人ができることもあるのですが、限界があります。素人が修繕しようとしてかえって悪化する場合もあるので、できれば信用できる専門業者に相談して、修繕を依頼してみてください。私たちietomaは、リフォームを通して、人と人との間(あいだ)をなくし、新しい暮らしを提供しています。ietomaでは、リフォームを通して、家族の距離を縮め、新たな暮らしを実現したいというご希望を叶えるお手伝いをさせていただきます。もちろん、フローリングの床鳴りに関する相談にも乗りますから、まずは、お気軽にご相談ください。
関連記事
築40年の家はリフォームで何年住める?建て替えかリフォームかおすすめの工事を紹介
【設置場所別】手すりのベストな高さとは?
玄関ドアに不具合を感じたら修理?交換?各費用相場と判断基準を解説
パントリーは1畳あればつくれます!家事ラク間取りと後悔しないための注意点を解説!
これで失敗なし!和室から洋室リフォームは費用相場と注意点を解説